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2011-06-創業30周年
  2009年03月25日 08:57  

ヨーサンズセブン!『嗚呼!我がライバル!』第5回:町田小山イイダ!

ビッグヨーサンをリードする店長たち!
彼らには互いの力量を認め合った相手がいた!
ヨーサンズセブンの新たなミッションは…ッ!
『嗚呼!我がライバル!』
いでよ!5人目ッ!

●○●○●○●○●○●
第5回:町田小山イイダ!


「俺は何故、ここに居るんだろう…?」
つぶやくイイダの眼前には、
壮大な景色が広がっていた。

「そうだ…ここに強い漢(オトコ)が居るからだ」
自分に言い聞かせるように、イイダは歩き始めた。
しばらくすると、歩みを進めるイイダの眼前に、
現実離れした異世界の光景が開けた。

所狭しと並べられたイキのいい魚の数々。
競い合う様にひしめく仲卸し。
そして場内に満ちている活気と
真剣な眼差しの売り子達…

そう、ここは築地魚河岸。
日本が世界に誇る魚市場である。
規模・質・量・種類を兼ね備える
世界の魚のメジャーリーグと言えるだろう。
世界の海を凝縮した市場——まさしくそれが『築地魚河岸』だ。

そんな事を考えながら、イイダは荒波を掻き分けるように
人波の中を進んで行った。
——そう、『あの漢』を捜して。

イイダには、考えても答えの出てこない疑問があった。
イイダは考える。
「強いって何だろう?」
そもそもライバルと言う概念が
イイダにはイマイチ解らない。
自分がどう有りたいか、その比重が高いからであろう。
誰だろうと、血のたぎる相手とヒリヒリする空間で闘うこと。
その空間に身を置く時の高揚感はたまらない。
だからイイダは血のたぎる存在になりたいと思う。
強さとは何か?
その答えを求めて、イイダは
あの漢——「ビッグヨーサン最強の漢」の
闘う場を訪れたのである。

さらに市場の奥へ歩みを進めると、
……居た!
鋭い視線でマグロを品定めしている。

その姿を認め、イイダは威勢良く声をかけた。
イイダ「ナカジマ水産バイヤー、おはようございます!
ここ最近、風が強いですが入荷状況はどうです?」

ナカジマ「風で海が時化てて鮮魚が少ないねぇ」
『時化る(シケる)』と漁師は船を出さない。
だから荷物そのものが無くなる。
これは量販店にはかなり危機的状況だった。

イイダ「今週は荷物を揃えるだけでも
大変な状況ってことですか…」

ナカジマ「まあね。
でも目玉がないと、お客様もつまんないよなぁ。
ま、任せといてよ!」

こんな危機的状況にも関わらず、
部長は「任せといてよ!」と
強く、しかしサラッと言った。

そんな会話を交わし、イイダは魚河岸を後にした。

これで答えはあったのだろうか?
いや、本当はナカジマバイヤーに会うまでに
ほとんど見つかっていたのだ。
ナカジマバイヤーが仕入れをしている
闘いの場、築地魚河岸。
世界トップレベルの中で、日々凌ぎを削っている。
荷物が無くても集める自信=取引先との実績と信頼関係。
そして断言出来る揺るがぬ自信。
答えのピースを集めながらイイダは店に戻った。

イイダが店に到着すると時を同じくして、
築地からのの最終便が届いた。
さっそく水産の荷物をチェックすると…

マグロだ!
しかもこの大きさの見事なこと…!
比較で置いてある携帯電話と比べてほしい。
一目でわかるはずだ。

ナカジマバイヤーに電話で聞くと
「どうせ目玉にするなら
全店お客様が喜ぶマグロにしようと思ってさ!
バッチリ値切ったから安く売っちゃってよ!」
有言実行だ。
何故、ナカジマバイヤーに強さを感じるのか、
イイダは確信した。

揺るぎ無い周りとの信頼関係。
積み重ねた実績からくる自信。
危機的状況でも揺るがず判断できる。
有言実行——

そしてそれらを高いステージで行っている。
「ビッグヨーサン全店」の責任を負って——

イイダから見て全く底が見えない。
だから更に強さを感じるのだろう。
「『強い』って、そういうことなんだな…」
少し判った気がする。

ナカジマバヤーからは『熱さ』を感じる。

だが、ナカジマバヤーが熱さを感じる男は居るのだろうか?
いないとしたら、それはつまらないだろう、とイイダは思う。
イイダは決めた。
今まだ及ばないとしても、
遥か遠い未来だとしても、
いつかナカジマバイヤーが
『熱さ』を感じる強さを持とう、と——!

お客様も、今後ますます熱くなるであろう
ビッグヨーサンにご期待していただきたい。

町田小山店店長イイダでした。